製造業(自動車部品) J社 総務部
本気になったのには理由があった
これまで掛け声だけで終わっていた紙の削減
社員をその気にさせた「見える化」とは!
背景
環境経営を意識しだしたトップから、SDGs達成への具体的な取り組みを求められた総務部。プリント用紙の削減に目を付けたが、これまでも何度も呼び掛けはしたが成果が見えたことはなかった。
課題
SDGs達成へ求められたのは計測可能な活動指標
「私たちは〇〇で、環境問題・SDGs達成に貢献します。」
各部門ごとにテーマを設定して、社長に報告するように求められたのは突然だった。
総務部内で協議の結果、「紙を減らそうプロジェクト」が取組のテーマに選ばれたが、担当となったKさんは頭を抱えていた。
「今までも“紙を大切に”といった呼びかけはしていて、複合機の前に張り紙をしたりしました。協力してくれている人も少しはいますが、あまり成果が上がった印象はありません。」
さらにこれまでとは全く違う要素があった。
「社長直轄のタスクになるということは、必ず定量的な指標を設定することが求められます。社長は常にBIツールで進捗を確認するのが習慣になっているんです。」
紙出力の削減の過程を計測できるようにはどのような手段があるのか、Kさんは出力枚数で毎月の利用料金を請求している複合機のサービサーに相談してみた。
「紙の枚数を把握している存在として最初に思い浮かびました。そのまま数字を使うには用途が違うので難しかったのですが、そこで紹介されたのがサイオスの統合ログ取得ソリューション「LogキャプチャNX Plus」でした。」
提案を受けて、機能面では可能性を感じたという。
「最初は情報セキュリティ対策のアプリケーションと聞いて、目的が違うのでは?と思いましたが、確かにログが正確にとれるという特徴を活かせば、紙の使用状況のモニタリングにも使えるのではないかと感じました。」
ツールにめどがついたことで、「どうやるか」を考えるフェイズに移行できたのが大きかった。
「とりあえず計測はできそうだということで一歩前進しましたが、元々の課題は“紙の削減”で成果をあげることです。ここからが実質的なスタートで、まずはツールである「LogキャプチャNX Plus」を研究するところから始めました。」
そして課題はもう一つ生まれていた。
「新たなアプリケーションを導入するということは、費用面の問題が発生します。用紙の削減も大事ですが、削減できた紙の費用とかけるコストのバランスがとれていなければ、いくら環境経営に資するといっても企業の活動としては認められないと思います。」
Kさんは早速動き始めた。
課題のポイント
紙の削減を進捗が見える形で進めなければならず、新たなツールが必要だった。
見えるだけでは不十分で社員を巻き込む仕掛けと費用の問題に取り組まなければならなかった。