建設業 K社 代表取締役

投資を渋るトップの背中を最後に押したのは?

意義はわかっていても後回しにされがちなデジタル化。切り札はいざという時の備えだった。

背景

少しずつではあるが、デジタル化にとりくんできた建設会社。
だが、それ以上の投資には二の足を踏んでいた。
新たに担当となった若手にはこれまでとは違う切り口が求められていた。

課題

デジタル化によって、作業効率の改善は実感できたものの、経営者にとって納得できる「次の一手」はなかなか…

新たにK社の担当を引き継いだYさんはいきなり面食らった。
「今までどうもありがとうね、(前任者の)Tさん。おかげで、現場の写真もデータで管理するようになったし、台帳管理もやりやすくなったよ。」
「今後はYが引き続き、お役に立てるよう頑張りますので、よろしくお願いします。」
「いやいや、もうできることはやったし、社員もちょっとは早く帰れるようになったから、しばらくオタクから何か買うことはないんじゃないの。」
「まあそう言わず今後ともよろしくお願いします。」
「Yさんか、ずいぶん若い人が来てくれるみたいだけど、ほんとに、しばらくは間に合ってるから。」

そう言われて簡単に引き下がるわけにもいかなかったが、実際に提案の糸口には行き詰まってしまった。

「何度か訪問しましたが、メンテナンスの話がほとんど。建設業向けの他のソリューションなども話題にあげるのですが、ほぼ一蹴されるような状況でした。」

逆の立場から、K社長は当時の正直な気持ちを教えてくれた。
「うちの会社は決して大きいわけではないから、仕事のやり方を変えればそれなりの影響がでます。自分も含めて、決してリテラシーが高いわけじゃありませんからね。それでも今後の人材募集などのことも考えて、一部新しいシステムを導入してやっと対応したところでした。だから、それ以上に、あのシステム、このシステム、と言われても、デメリットの方が大きいと感じていました。しかも年齢の若いYさんに言われると、まるで自分のやり方を否定されているような気にもなってね。」

Yさんも振り返れば反省点が多かったという。
「私自身も引き出しが少なくて、建設業の方には建設業向けのソリューションをいかにご提案するか、という以上の活動はできていませんでした。文書のデジタル化を、とおススメしても『誰がやるの?それ』と言われてしまうとそれ以上何も答えられず。。。」

何かヒントはないか、必死の想いで順調にスキャンの利用が増えているK社の利用実績に目を通していた。
「既にサイオステクノロジーのSpeedocも導入されていたのですが、回ってきたおススメのNASとの組合せを見て、ダメ元でご連絡してみたところ、やっとK社長にお話を聞いてもらえるきっかけができたんです。」

課題のポイント

  • お客様が一通りデジタル化に取り組んだ後に引き継いだ新担当にとって、新たな切り口が求められていた

  • 決して大きくない事業規模で、一気に業務プロセスのシステム化を進めるには段階が必要で、トップの関心は別のところにあった

この課題を解決した方法とは
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